山梨医科大学雑誌 第13巻3号 r11-r18(1998)
第6回山梨医科大学CPC記録:
特徴ある胸部X線像を呈した超低出生体重児
要 旨:症例はWilson-Mikity症候群と診断された6ケ月の男児。在胎19週で帝王切開で出生,人工呼吸管理を開始した。生後5ケ月にウイルス感染を併発し,呼吸状態が悪化,蘇生の効果無く死亡した。解剖の結果,肺は組織学的に肺胞の虚脱と過膨張,嚢胞化を示し,細気管支炎と胞隔炎,出血を伴い,臨床診断に該当する所見であった。右心室壁の肥厚があり,死因は呼吸不全と肺性心によると結論された。
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