山梨医科大学雑誌 第13巻3号 r19-r26(1998)

第7回山梨医科大学CPC記録:
多発性転移性脳腫瘍に対してγ-knife療法を施行した1例

要 旨:70歳,女性。68歳時,子宮頸癌にて子宮全摘出術,4年前,直腸癌の診断で術前放射線療法後,摘出術施行。外来で経過観察中,4年後に複視,視力低下,左眼瞼下垂,頭重感出現し,多発性転移性脳腫瘍と診断され,平成8年5月16日右側頭葉の腫瘍の一部に対しγ-knife療法が施行された。6月5日,右側頭葉腫瘍摘出術施行,順調な術後経過であったが,7月11日のCTにて膵頭部に腫瘍が発見され,手術は不能とされたため化学療法を施行。その後,肺炎を併発し,9月13日に死亡した。剖検により子宮頸癌,直腸癌の再発はなく,転移性脳腫瘍の原発は膵の腺癌であると判定された。転移性脳腫瘍に対して施行されたγ-knife療法の効果について議論されたが,その有効性に関してさらに今後の検討を要するものと思われる。





本文は、編集委員会の意向によりインターネットには公開しておりません。図書館等でご覧ください。

Texts are not availavle on Internet.



目次・Contentsに戻る