山梨医科大学雑誌 第14巻1号 r07-r17(1999)

第13回山梨医科大学CPC記録:
直腸癌術後にMRSAによる敗血症(脾膿瘍,心内膜炎)を
合併し,脾剔出術および大動脈弁置換術を施行した症例

要 旨:患者は63歳,男性。直腸癌に対して化学療法と術前放射線療法の後,腹会陰式直腸切断術を施行された。術後5日目,緑膿菌による会陰蜂窩識炎を生じ,発熱,2週間後脳梗塞,脾膿瘍,感染性心内膜炎を併発し,更にその2週後,心不全にて緊急大動脈弁置換術を施行された後,リハビリ目的の転院先で死亡した。剖検の結果,直腸癌の局所,転移性再発は認められず,死因は人工弁の感染性疣贅からの塞栓による心筋梗塞と判断された。感染性心内膜炎患者の診断と管理が問題とされた症例である。





本文は、編集委員会の意向によりインターネットには公開しておりません。図書館等でご覧ください。

Texts are not availavle on Internet.



目次・Contentsに戻る