山梨医科大学雑誌 第14巻1号 r18-r26(1999)
第14回山梨医科大学CPC記録:
双胎の一方に心筋肥厚を認めた超低出生体重児
要 旨:在胎22週に羊水過多で入院,経過観察中,第1子は羊水過少,第2子は羊水過多で右心不全,胎児水腫が著明となったため,在胎27週の2月24日,緊急帝王切開で出生した。第1子は774 g,第2子は998 g,Apgar scoreはともに4点で呼吸障害を認めた。第2子は心エコー上,中隔壁と左室後壁の肥厚,左室内腔の狭小化があり感染徴候のため交換輸血を行ったが,3月1日に死亡。第1子は2月28日肺出血,3月14日出血傾向と感染徴候が出現し,3月17日死亡した。剖検より第2子は求心性心肥大,心筋梗塞,肺硝子膜症,全身臓器の出血傾向を認め,死因は呼吸不全,第1子は気管支肺炎,脳,肺,腎に出血傾向があり,死因は出血による脳死と診断された。死因の背景にある双胎間輸血症候群について解説された。
本文は、編集委員会の意向によりインターネットには公開しておりません。図書館等でご覧ください。
Texts are not availavle on Internet.
目次・Contentsに戻る