山梨医科大学雑誌 第15巻1号 007-011(2000)
<臨床研究>小児弾発母指の保存療法について
渡辺寛,浜田良機,戸島忠人,長沢晃樹
抄 録:小児弾発母指に対する患指の他動伸展運動を行う保存療法の有用性と限界について検討した。対象とした20指中11指55%は,最長4年,平均2年9カ月で改善をみた。一方,改善のない9指の治療期間は最長2年6カ月,平均11カ月と改善例に比べ短期であった。以上から改善のない症例に対しても,さらに治療続行することで改善が期待できると思われた。日常生活での障害がない小児弾発母指に対する手術の適否は少なくとも4年以上の保存療法施行後に判断するのが妥当であると考えている。
キーワード 保存療法,弾発母指,小児
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