山梨医科大学雑誌 第15巻1号 r15-r21(2000)

第29回山梨医科大学CPC記録:
消化管出血を繰り返し死亡したアルコール多飲歴を持つ
67歳の男性

要 旨:患者は長期のアルコール多飲歴を有する67歳の男性。吐血,下血,黄疸を主訴として来院した。内視鏡では胃噴門部の露出血管からの噴水状の出血を確認した。入院後,2度の消化管からの大量出血を示し,出血部位を確認できないまま23病日で死亡した。病理解剖の結果,肝臓(1,120g)は小結節状の肝硬変症(アルコール性肝硬変症)で,胃噴門部から食道下部にかけて静脈の拡張が強く認められた。消化管の大量出血は胃噴門部の静脈瘤破裂によるもので,直接死因は出血性ショックとみなされた。





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