山梨医科大学雑誌 第15巻4号 083-089(2000)
<総説>生活習慣病の分子遺伝疫学研究
―遺伝子情報の活用と倫理課題―
山縣然太朗
要 旨:生活習慣病は単に生活習慣の影響だけで発症し,進行するのではなく,遺伝要因が関与していることは以前から知られていた。最近,分子遺伝疫学という新しい研究領域で,感受性遺伝子という概念のもと,遺伝子レベルで生活習慣病の遺伝要因を明らかにし,素因にあった予防を確立しようとする研究が進んでいる。また,ヒトゲノム解析計画は感受性遺伝子研究を一層促進させている。一方で,遺伝子情報を取り扱うに当っては,その特殊性から,倫理的課題を十分に考慮する必要があり,我が国でも,遺伝子研究に関するガイドラインが作られようとしているところである。
キーワード 分子遺伝疫学,生活習慣病,ヒトゲノム解析計画,倫理、遺伝子情
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