山梨医科大学雑誌 第15巻4号 r01-r08(2000)
第35回山梨医科大学CPC記録:
腎移植10年後に貧血及び血小板減少を来した症例
要 旨:症例は51歳の男性です。11年前に生体腎移植を受け,以後免疫抑制剤の投与を受けていた。平成11年5月に貧血と血小板減少が認められ,骨髄穿刺をしたところ,染色体異常を持った芽球が見つかった。8月には末梢血中に幼若細胞が認められ,この頃より易感染状態となり敗血症を併発した。全身状態の改善を待って,10月より化学療法を開始したが,末梢血中の芽球は減少せず,11月頭部打撲による脳内出血により死亡した。剖検では,肝,脾を始め全身臓器に巨核芽球様細胞あるいは由来不明の大型芽球がみられ,急性未分化型白血病(FAB分類M0)と診断された。急性骨髄性白血病の亜分類および免疫抑制剤投与と癌の発生を中心に討論された
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