山梨医科大学雑誌 第15巻4号 r09-r13(2000)

第36回山梨医科大学CPC記録:
ステロイド治療によりビリルビンの低下を認めたが,血小板
減少が進行し,意識障害を来して死亡した重症肝炎

要 旨:患者は69歳の女性で,全身倦怠感,食思不振を主訴として他院にて治療中,著明な黄疸を認めたため,精査加療を目的に来院した。転院後肝不全症状は進行し,最終的には肺炎を併発し死亡した。剖検所見では肝組織には中等度の肝壊死と著明な胆汁うっ滞を認めたが,再生所見は乏しく,門脈域を中心に線維化を認めた。また肺を主とする全身性のアスペルギルス症が確認された。肝の胆汁うっ滞と線維症の機序としては,肝炎性(壊死後性)よりも重症肝外感染症による胆汁鬱滞がその要因としてあげられた





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