山梨医科大学雑誌 第16巻1号 r01-r06(2001)
第39回山梨医科大学CPC記録:
硬膜移植術12年経過後にみられた
亜急性に進行する痴呆の1例
要 旨:症例は65歳の女性。1987年当院脳外科で左側小脳テント下髄膜腫の為,開頭腫瘍摘出及びヒト乾燥硬膜(Lyodura)移植を受けている。1999年3月頃より,眩暈と失調性歩行が出現,5月には自力歩行,発語が不可能となり傾眠傾向となり5月10日入院した。意識レベルは傾眠状態,ミオクローヌスおよび錐体路症状があり,脳波では周期性放電を認めた。7月頃より無動性無言の状態となり,2000年4月に死亡した。脳は710 gと萎縮が著明で,組織学的には,大脳皮質,大脳基底核,小脳に広範囲に,神経細胞の脱落,肥胖グリアの増殖,海綿状変性がみられ,全脳型のCreutzfeldt-Jacob 病と考えられた。
本文は、編集委員会の意向によりインターネットには公開しておりません。図書館等でご覧ください。
Texts are not availavle on Internet.
目次・Contentsに戻る