山梨医科大学雑誌 第16巻2号 r01-r09(2001)
第40回山梨医科大学CPC記録:発熱と皮膚病変を伴い急激に増悪した下肢浮腫の1例
要 旨:症例は76歳の女性。口蓋扁桃から上咽頭に広がる腫瘤を認め,平成12年4月25日山梨医大耳鼻科を受診,生検にてNK/T 細胞リンパ腫を疑われ,放射線科へ転科した。精査の結果,上咽頭および右大腿筋内に腫瘍を認め,StageIIIB の診断のもとにCHOP 療法を開始した。化学療法1クールで,軽度の治療効果を認めたが,MRSA の感染に続きDIC を併発し,第33 病日に死亡した。剖検では,全身リンパ節,諸臓器に広がる悪性リンパ腫で,リンパ腫細胞は陥入のめだつ多形核を有しており,細胞表面マーカーの検索では,CD45R0,CD20陰性,CD56 陰性であり,末梢性T 細胞リンパ腫(非特定型)とした。
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