山梨医科大学雑誌 第16巻2号 r10-r16(2001)

第41回山梨医科大学CPC記録:頻拍発作と洞機能不全を伴い,心不全にて
入退院を繰り返した症例

要 旨:症例は66 歳の女性。失神発作を主訴として平成12 年2 月,第2 内科に入院。失神発作時の心電図で頻拍発作と頻拍停止時に20 秒の洞停止があった。血液検査でM 蛋白を認め,骨髄吸引細胞診を行ったところ,多発性骨髄腫(IgA- ltype )と診断され,皮膚,心筋,胃直腸粘膜の生検で全身性アミロイドーシスと判明した。MP 療法を開始したが,頻脈発作を繰り返し,心不全が悪化,平成12 年7 月23 日死亡した。剖検では,全身の中小の血管壁に高度のアミロイド沈着がみられた他,心筋線維間及び刺激電導系の特殊心筋線維間にもアミロイドの沈着が確認された。





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