山梨医科大学雑誌 第16巻2号 r17-r21(2001)
第42回山梨医科大学CPC 記録:真性多血症の治療中に胸部異常陰影を指摘された症例
要 旨:症例は74 歳の女性。昭和45 年に高血圧、昭和58 年に糖尿病と診断され投薬を受けている。平成3 年4 月,血液検査で真性赤血球増加症と診断され,化学療法を受けたが,効果は見られず瀉血によって治療された。平成11 年5 月,胸部レントゲンにて異常陰影を指摘され当院第3内科にて,右中葉を原発とし,右肺内転移及び小脳転移を伴う肺癌(T4N2M1 )とされた。平成12年11 月,小脳転移に対して全脳照射を施行。平成12 年4 月26 日に死亡した。剖検では右中葉を原発とする腺癌で,右肺に多発性の転移,右小脳半球に単発転移巣,右癌性胸膜炎がみられた。骨髄では赤芽球,骨髄芽球および巨核球系細胞の著しい過形成が認められた。
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