山梨医科大学雑誌 第16巻4号 r01-r06(2001)

第47回山梨医科大学CPC記録:
右肺尖の病変が抗結核剤に反応せず進行していった症例

要 旨:82 歳男性。検診にて右肺尖部胸膜肥厚を指摘され,精査目的にて入院した。気管支鏡検査にて炎症性肉芽腫が認められ,血液生化学検査,胸部X 線所見から肺アスペルギルス症と診断された。入院経過中,誤嚥性肺炎,被殻出血を併発し死亡した。剖検では,肺真菌症,器質化肺炎,脳出血性梗塞が認められ,また前立腺の潜在癌も見出された。直接死因は肺炎,うっ血水腫による呼吸不全と考えられた。





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