山梨医科大学雑誌 第16巻4号 r14-r18(2001)

第49回山梨医科大学CPC記録:
膵頭十二指腸切除術後,2 年経過し肝膿瘍から重症敗血症に
至り,肝不全死した66 歳男性症例

要 旨:総胆管癌の術後2年で癌の再発および転移で死亡した症例です。原発腫瘍は三管合流部を中心に存在し,粘膜内腔に乳頭状に発育し,深部では筋層に浸潤していた。癌は胆管粘膜内を十二指腸側,肝側へ進展しており,左右の胆管分岐部を越えて,左胆管にin situの腺癌を認めている。手術では左右の肝内胆管まで切除されている。再発腫瘍は空腸-胆管の吻合部を中心としていたが断端再発とするには再発までの期間が短か過ぎ,血行性の転移再発の可能性が高いと考えた。





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