山梨医科学雑誌 第24巻1号 025-031(2009)

<原  著>
山梨大学医学部附属病院に入院した成人急性骨髄性白血病の
治療成績の検討

永 嶋 貴 博,桐 戸 敬 太,濱 中 聡 至,野 崎 由 美,
中 嶌   圭,三 森   徹,國 玉 眞 江,岩 尾 憲 明,
西 山 真由美,柳  光 章,小 松 則 夫

要 旨: 1998 年8 月から2008 年8 月までに当院に入院した未治療成人急性骨髄性白血病(AML)症例48 例について臨床像と治療成績を検討した。男性25 例,女性23 例,年齢中央値は56.5 歳。FAB 分類ではM2 の症例が一番多く,M0 とM6 の割合が多かった。治療の適否と治療法は患者毎に決定された。36 例に寛解導入療法が施行され,28 例が完全寛解に達した(寛解率77.8 %)。70歳以上の症例10 例中4 例に寛解導入療法が施行された。累積生存率は5 年で36.8 ± 7.3 %で,FAB分類,染色体核型と入院時期別の生存期間解析では有意差は認めなかった。当院の成人AML の治療成績は全国的な臨床試験とほぼ同等であることが確認され,疾患分布に地域性がみられる可能性が示唆された。

キーワード 急性骨髄性白血病,治療成績




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