山梨大学看護学会誌 第1巻1号 019-023(2002)
<原 著>
うつ病患者と高血圧症患者の服薬態度の比較
表 景子,由井美穂子,小沢美奈子,小宮山裕子,亀田香奈子,手塚とみ江
山田 光子,五十嵐愛子,森 千鶴
要 旨
うつ病患者と高血圧症患者の服薬態度を明らかにすることを目的に,ローゼンバーグの態度モデルを用いた調査用紙を作成し,外来通院中のうつ病患者49 名,高血圧症患者52 名を対象に調査を行った。対象者の年齢でマッチングさせ,服薬態度について比較を行った。その結果,うつ病患者は高血圧症患者より服薬回数が多く,服用している薬物の作用や副作用について知っていると回答した者が多かった。しかしうつ病患者は「薬の副作用が気になっている」ものの,「病気が良くなると期待しているから指示通り内服している」という行動が認められた。また,うつ病患者は家族によって薬の服薬行動が支えられているが,その家族は継続の必要性についての認識が高血圧症患者の家族より低いことが認められた。これらのことからうつ病患者には,感情を理解しながら服薬指導すること,その際に家族も含めた指導の重要性が示唆された。
キーワード うつ病患者,服薬態度,高血圧症患者
Comparison of Attitude to Take Medicine between The Depressive Patients and
The Hypertension Patients
OMOTE Keiko, YUI Mohoko, OZAWA Minako, KOMIYAMA Hiroko, KAMEDA Kanako, TEZUKA Tomie
YAMADA Mitsuko, IGARASHI Aiko, MORI Chizuru
Key Words Depressive Patients,Attitude of Taking Medicine,Hypertension Patients
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