山梨大学看護学会誌 第1巻2号 023-028(2003)
<資 料>
入院中の患児の発達ケアに対する学習の成果
―看護師の行動や認識の変化を中心に―
秋山裕美子,渡辺美英子,千葉 文子,茂手木道子,
室井 直子,望月 澄子,秋山恵理佳,渡邉タミ子
要 旨
患児の発達ケアを促進させるために,そのケアに対する基本的な考え方や発達検査法を中心とした学習会を実施した。発達ケアについて看護師の行動や認識にどの様な変化をもたらしたかを明らかにすることを目的として,学習会前後に質問紙調査法を用いて実施した。その結果は,以下のとおりである。1)受持看護師は,発達検査法を用いた患児の発達評価を学習会前よりも学習会後の方が,1%水準で有意に実施していた。2)発達ケアに関わる看護行動では,8項目中「情報の共有化」「計画立案」「カンファレンスの提示」の3項目に5%水準で有意差を認めた。また,それぞれに対応させた項目に対する認識面でも深化・拡大させていることが分かった。3)発達検査表に対して全体の7割が肯定的反応が示し,発達ケアを促進する契機になっていた。
キーワード 小児看護,発達ケア,行動,認識,学習
Effect of Nurse's Learning for Developmental Care of Children Under Hospitalization
-Focusing for Action and Recognition of Nurses-
AKIYAMA Yumiko, WATANABE Mieko, CHIBA Fumiko, MOTEGI Michiko,
MUROI Naoko, MOCHIZUKI Sumiko, AKIYAMA Erika, WATANABE Tamiko
Key Words Pediatric Nursing,Developmental Care,Action,Recognition,Learning
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