山梨大学看護学会誌 第1巻2号 029-033(2003)

<資 料>

術後患者の回復意欲となる要因

小河 徳恵,佐野 涼子,黒岩 尚美,藤岡菜々子,大久保留見,金丸 明美,梶原 睦子

要 旨
 本研究の目的は,手術療法を受けた患者の回復意欲となる要因を抽出しケアの方向性を検討することである。調査対象は全身麻酔下で手術を受けて回復し退院間近い患者15名で,半構成的面接を用いて内容・分類を行った。結果は以下のとおりである。
 @術後の回復意欲となる要因として【スタッフの誠意】【回復の実感】【信念】【十分な説明と納得】【信頼】【ソーシャルサポート】【緩和された痛み】【安心感】の8つのカテゴリーが抽出でき,看護師や医師との関係に関する内容や,患者の個人的体験に関する内容が含まれていた。
 Aケアの方向性として看護師,医師の誠意が伝わるような態度,回復の実感が得られるようなポジティブフィードバック,家族も参加する患者の支援的体制作りが重要であると考えられた。

キーワード 回復意欲,術後患者,要因



Factors of Recovery Volition on Operative Patients

OGAWA Tokue, SANO Ryoko, KUROIWA Naomi, FUJIOKA Nanako, OKUBO Rumi, KANAMARU Akemi, KAJIWARA Mutsuko


Key Words Recovery Volition,Post Oprerative Patiant,Factor


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