山梨大学看護学会誌 第2巻1号 049-054(2003)

<資 料>
思春期女子のボディイメージと摂食障害との関連

森 千鶴,小原美津希

要 旨
 ボディイメージと摂食障害との関連を明らかにすることを目的に,Y県内にある2校の小学校と1校の中学校に在校する女子児童及び女子生徒262名を対象に調査を実施した。その結果,調査に協力が得られたのは,245名(93.5%)であった。実際の体型は平均的であったにも関わらず,体型に対する不満が多く,痩せを理想の体型としていた。また,痩せを理想としている女子のボディイメージ尺度は高く,ボディイメージについても不満が大きかった(p<0.001)。本研究でスクリーニングテストとして用いたSRSED尺度では,摂食障害と考えられる女子は26名であった。SRSED尺度得点とボディイメージ尺度との関連(r=0.51)が認められた。すなわちボディイメージに不満を抱いていることと摂食障害のなりやすさは何らかの関連があると考えられた。また思春期は第二次性徴が出現する時期でもあり,肯定的なボディイメージをもてるような援助の必要性も示唆された。

キーワード ボ ディイメージ,摂食障害,思春期,体型認識



Relation between Body Image and Eating Disorders in Adolescent Girls

MORI Chizuru, OBARA Mizuki


Key Words Body Image, Eating Disorders, Adolescence, Perception of Physique


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