山梨大学看護学会誌 第2巻2号 019-025(2004)

<資 料>
老人保健施設の入所期間・家庭復帰率と看護の役割機能

渡辺みどり

要 旨
入所期間と家庭復帰率の異なる老人保健施設の看護管理者が捉える看護の役割機能と施設の看護実践の違いを明らかにすることを目的に、施設の属性、入所者の日常生活自立度、入所期間、入退所経路別人数、看護活動52項目について自記式質問紙法により調査した。135施設から回答が得られ、入所期間4.1ヶ月未満の施設の看護管理者は社会資源の活用を勧めることを看護の役割機能と捉え看護実践していると有意に多くの者が回答し、4.1ヶ月以上の施設の看護管理者は終末期の意向を確認していると有意に多くの者が回答した。家庭復帰率65%以上の施設の看護管理者は、施設外他職種と連携し、介護職員にも教育・指導的関わり・環境調整を行なっていると有意に多くの者が回答した。これらは入所者の家庭復帰の促進、施設の在宅ケア支援機能強化のために重要な看護活動と考えられた。

キーワード 看護の役割機能,入所期間,家庭復帰率



Discharge Rate and Length of Stay in Geriatric Health Service Facilities and Nursing Function

WATANABE Midori


Key Words Nursing Function, Length of Stay, Discharge


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