山梨大学看護学会誌 第3巻2号 013-020(2005)

<原 著>
幼児期女児の描いた人物画による
ボディイメージ発達の研究

三浦 由梨,渡邊 加礼,渡邉タミ子,大山 建司

要 旨
 幼児期の人物画は自分の中のイメージを写すと言われている。そこで,幼稚園女児183名に,人物画を描かせて人物としての完成度からボディイメージの発達を検討した。絵を人物としての完成度から7段階に分けて全体的に評価し,身体部分20項目の何が描かれているかで内容評価を行なった。3−4歳では顔と腕脚が描かれ,4−5歳では胴が描かれるようになり,5−6歳では約30%がほぼ完全な人物画を描くようになり,同時に装飾品,まつげ,髪等に女性的な特徴が見られるようになった。人物画から推測したボディイメージは幼児期に大きく変化し,5−6歳頃からボディイメージに性差が表れてくると考えられる

キーワード : 人物画,ボディイメージ,精神発達,幼児



The Development of Body Image through the Evaluation of Figure Drawings by Young Female Children

MIURA Yuri,WATANABE Kayuri,WATANABE Tamiko,OHYAMA Kenji


Key Words : Figure Drawing, Body Image, Psychological Development, Infant


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