山梨大学看護学会誌 第3巻2号 047-056(2005)
<実践報告>
本学助産学生の分娩介助実践能力の大学卒業時到達度
丸山 和美,遠藤 俊子,小林 康江
要 旨
学生の状況に即したより効果的な指導をおこなっていくために,本学の学生がどのように分娩介助技術を習得し,実習終了後にどの程度の実践能力が備わっているかを明らかにする必要があると考えた。そこで、平成16年度助産履修学生5名の分娩介助評価表40事例の評価を対象とし、厚生労働省より出された看護基礎教育卒業後の1年間で備えるべき助産技術の到達目標の分娩介助技術に関する項目と対応させ実態を明らかにした。その結果、助産学実習終了時の分娩介助技術は、援助を受けながら技術的には到達できている。学生は介助例数を重ねながら段階を踏んで技術を習得していた。そのことを指導者の側でも認識し,学生の技術習得レベルに応じた効果的な指導が求められる。得点は7・8例目から上昇しているため,分娩介助技術獲得には7例以上の介助数が有効であると考えられる。
キーワード : 助産師学生,助産実践能力,技術,分娩介助
Achievement of midwifery student's delivery skills at University of Yamanashi
MARUYAMA Kazumi, ENDO Toshiko, KOBAYASHI Yasue
Key Words : Midwifery Student, Midwifery Competencies, Skills, Delivery Skills
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