山梨大学看護学会誌 第4巻1号 041-048(2005)

<資料>
在宅重症心身障害児(者)の介護者の精神的健康度と
介護負担感を含む関連因子の検討

山口 里美,高田谷久美子,荻原 貴子

 重症心身障害児(者)の介護者の精神的な健康度と介護負担感や介護状況について明らかにすることを目的として,Y県の重症心身障害児(者)を守る会の協力を得て,全会員の中から在宅で生活する障害児(者)の介護者49人を対象とし,アンケート調査を実施した。
 有効回答数は33であった。介護者の平均年齢は64.8±8.7歳,そのうち31人が障害児(者)の母親であった。最も介助を必要とするのは入浴(全介助:16人)で,逆に食事は介助なしが17人であった。介助を要する場合,約半数は副介護者がおり,その多くは父親であった。副介護者の存在は,介護負担感を低めていた。介護負担感の高さ,介護不安があること,障害児(者)が身体障害者手帳と療育手帳の2種類を有することが精神的健康
度を低めていた。

キーワード: 重症心身障害,精神的健康,介護負担感,介護者



Study of Mental Health and its Related Factors including Burden on Caregivers ofChildren/Persons with Severe Motor and Intellectual Disabilities

YAMAGUCHI Satomi, TAKATAYA Kumiko, OGIWARA Takako


keywords: Severe Motor and Intellectual Disabilities, Mental Health, Burden, Caregiver


論文PDFファイル (67KB) はここをクリックしてください
Full Text PDF File (67KB)




目次・Contentsに戻る