山梨大学看護学会誌 第5巻1号 037-042(2006)

<資料>
地域住民の健康を含めた現在の生活状況と
将来安心して暮らすために重要と思う個人・社会的資源

高田谷久美子,飯島 純夫,佐藤みつ子,渡邉タミ子,林 信治,
荻野 陽子

要 旨
 住民の現在の生活状況により,将来安心して地域で生活するための様々な資源の重要性にどのような違いがみられるのかを検討すべく,無作為抽出したY 県K 市住民を対象に自記式アンケート調査を実施した。有効回答数は179 名であった(有効回収率29.4%)。対象者の平均年齢は63.6 ± 14.2 歳であった。住民の健康状態は72.1%が「よい・普通」であり,年齢が高くなるにつれ悪くなる傾向がみられた。一方,日常生活上困る健康問題を持つ者は52.9%であり,高齢になるにつれ有意に多くなっていた。家計状況に満足している者は53.2%であった。地域で安心して生活していくために重要度の高かった項目は,「健康」,「病気,障害時,介護体制の充実」,「気力」であった。年齢が高い方が「住みやすい住居」,「昼夜の往診システムの充実」,「訪問看護サービスの充実」を,また年齢が低い方が「異性の友人」,「就労の場の確保」をより重要と判断していた。

キーワード 地域住民,生活,老後,安心,資源



Correlation between Living Conditions and Personal/Social Sources of Local
Residents in Yamanashi

TAKATAYA Kumiko, IIJIMA Sumio, SATO Mitsuko, WATANABE Tamiko, HAYASHI Nobuharu,
OGINO Youko


Key Words Local Residents, Living Condition, Old Age, Relieved, Resource


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