山梨大学看護学会誌 第6巻1号 053-057(2007)

<資 料>
健康人の正座によるしびれ感と末梢血流状態との関係

佐藤 一美,中村美知子

要 旨
 本研究の目的は,健康人の正座によるしびれ感と末梢血流状態(皮膚表面温度・末梢血流量)との関連を明らかにし,末梢循環改善としびれ感軽減の方法について検討することである。しびれ感は「ジンジン」「ピリピリ」「チクチク」「ざわざわ」の4 種類をそれぞれVAS(Visual Analog Scale)にて測定した。皮膚表面温度と末梢血流量はプローブを足趾に貼付して測定した。
 健康な青年女子6名を対象に正座前,正座中,正座解除後のしびれ感と末梢血流状態を同時に計8回測定し,それぞれの継時的変化と測定時間毎の関連について検討した。その結果,しびれ感と皮膚温には関連性が認められなかったが,「ジンジン」は血流量の減少に伴って,「チクチク」は血流量が増加し始めたときに著しく出現した。健康人のしびれ感は,末梢血流状態(特に血流量)の変化と関連することが明らかになった。

キーワード しびれ,末梢血流状態,正座,健康人



Relationship between Numbness and Peripheral Blood Flow in SEIZA Position
(Sitting on Ones Heels) of Healthy Subjects

SATO Hitomi, NAKAMURA Michiko


Key Words Numbness, Peripheral Blood Flow, Sit on One’s Heals, Healthy People


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