山梨大学看護学会誌 第6巻1号 065-070(2007)
<資 料>
脳神経外科転院患者の在院日数とその要因分析
―在院日数短縮・早期退院に向けての援助と方向性の指針獲得にむけて―
山本ゆかり,山本 秀美,松原 愛美,児野 亮子,秋山 栄,福井 里美
要 旨
入院期間が長期化する傾向にある脳神経外科から転院した患者を対象に,在院日数と転院目的,要因を明らかにすることを目的とした。外れ値を除外した170 名の年齢,性別,転院目的,介護者の有無,転院時の看護度を含む,匿名データベースを作成し分析した。その結果,全体の在院日数は46.5日であり,脳腫瘍は58.3日,脳血管障害47.7 日,脊椎疾患39.2 日,慢性硬膜下血腫14.8 日と疾患差が認められた。また,脳血管障害と脊椎疾患はリハビリ目的の転院が有意に多く,脳腫瘍は継続治療および療養目的が多かった。さらに性差が認められ,男性はリハビリ目的が多く,女性は継続治療および療養目的が多かった。介護者の有無,看護度は,有意差は認められなかった。本分析で,個別性の大きい脳神経外科疾患であるが,疾患による平均在院日数や性別による傾向が明らかになり,看護師の患者指導,家族指導を進めていくうえでの指標が得られた。
キーワード 脳神経外科患者,在院日数,転院
An Examination of the Days of Staying University Hospital into Neurosurgical Patients who
Transfer to Another Medical Facility
YAMAMOTO Yukari, YAMAMOTO Hidemi, MATSUBARA Aimi, CHIGONO Ryouko, AKIYAMA Sakae, FUKUI Satomi
Key Words Neurosurgical Patient, Days of Hospitalization, Transfer to Secondary Hospital
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