山梨大学看護学会誌 第6巻2号 059-064(2008)

<資 料>
不妊患者の求める情報とストレスに焦点を当てた
不妊相談外来における看護援助の検討

両角 未央,内田小百合,柏木 珠未,秋田早紀子,花輪ゆみ子,遠藤 俊子

【目的】不妊患者の情報収集手段や求める情報,ストレスを把握し,不妊相談外来における看護援助を検討する。
【方法】女性157名に属性,不妊治療の情報,不妊相談外来の希望,生活・治療ストレスについての質問紙調査を実施。
【結果】有効回答81 名(回収率51.6%),平均年齢35.2 ± 4.4 歳,平均治療期間2.6 ± 2.6 年だった。不妊治療の情報源はネット23.8%と最も多く,一般的な情報は医療従事者に求めなかったが,ストレス解消法等の個別的な情報を望んでいた。生活および治療ストレス得点に相関がみられた(r = .665,P = .000)。
【考察】インターネットを利用する患者ほど一般的な情報は医療従事者には求めず個別的な情報やアドバイスを望んでいたことから,患者にとってより具体的個別的な情報提供ができる場としての不妊相談外来が必要である。不妊患者の属性とストレスには関連はなく,ストレスは個々特有であるため,ストレスの程度を判断するツールが必要であることが示唆された。

不妊患者,不妊相談,情報,ストレス



Nursing Support for Infertility Counseling of Outpatients
?a Focus on Stress and Information.

MOROZUMI Mio, UCHIDA Sayuri, KASHIWAGI Tamami, AKITA Sakiko, HANAWA Yumiko, ENDO Toshiko


Infertile Woman, Infertility Counseling, Information, Stress


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