山梨大学看護学会誌 第7巻1号 027-032(2008)

<資 料>
グループホーム職員における認知症に伴う行動・心理症状
(BPSD)への対応に関する基礎的知識と就業経験の関連

新田 静江,上村 奈美,望月 紀子

本研究は,グループホーム職員における認知症の行動・心理症状への対応(BPSD)に関する基礎的知識と就業経験との関係を明らかにすることを目的に,32 事業所の職員245 名(回収率66.8%)を対象者とした。BPSDへの対応の知識の測定は,13 のBPSD に対する3 つの望ましい対応選択肢と1つの望ましくない対応選択肢で構成した調査用紙を用い,個別郵送法にて回収した。BPSD への対応の知識で,3/4(75%)以上の対象者が選択した望ましい対応は9 症状9 項目,選択しなかった望ましい対応は5 症状5 項目であった。BPSD への対応の知識と就業経験では1 症状1 項目に,家族介護経験では5 症状の6 項目に,研修経験では10 症状の14項目に有意差がみられた。本結果から,グループホーム職員は,全体的にBPSD への対応に関する基礎的知識を有しており,就業および研修経験は,基礎的知識習得と関連していることが示唆された。

キーワード グループホーム,職員,認知症の行動・心理症状(BPSD),就業経験



Relationships between Basic Knowledge about Dealing with Behavioral and Psychological
Symptoms of Dementia(BPSD) and Professional Careers in Staff Members at Specialized
Care Facilities for Dementia( Group Home)

NITTA Shizue, UEMURA Nami, MOCHIZUKI Noriko


Key Words  Specialized Facility for Dementia( Group Home), Staff Members, Behavioral
and Psychological Symptoms of Dementia( BPSD), Professional Careers


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