山梨大学看護学会誌 第7巻2号 013-020(2009)

<資 料>
新卒看護師の職場ストレスと対処行動
−就職後6 ヶ月間の変化−

小林知津子,中村美知子

新卒看護師の就職後半年間の職場ストレスと対処行動を明らかにすることを目的に, A 病院に採用された新卒看護師37 名を対象に,職場ストレスは「職場ストレッサー尺度・ストレス反応尺度」,対処行動は,「職場用コーピング尺度」を使用し,就職後1 ヶ月,3 ヶ月,6 ヶ月に調査した。その結果,新卒看護師のストレッサーは,『過度の圧迫感』の「どこにいても仕事のことが頭から離れない」や『能力の欠如感』の「職場での時間を自分で適切に配分できない」など,6 ヶ月間を通し高く,ストレス反応は,『疲労』の「仕事を終えたとき疲れきっている」,『対人場面での緊張感』の「見知らぬ場所にいくと非常に落ち着きがなくなる」で高く,いずれも3 ヶ月時に上昇する傾向があった。対処行動は,『積極的行動・認知』の「問題が何であるかについて考えた」や「友人・家族・職場の人に相談した」,『症状対処』の「睡眠や休息をとった」などが高く,『消極的行動・認知』では,唯一「この状況をがまんした」が高い特徴があった。

キーワード 新卒看護師,職場ストレス,対処行動



Stress and Coping Behaviors in Newly Graduated Nurses
? Changes at the 6th Month after Employment ?

KOBAYASHI Chizuko, NAKAMURA Michiko


Key Words Newly Graduated Nurse, Stress, Coping


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