山梨肺癌研究会会誌 第12巻1号 019-024(1999)
肺癌との鑑別が困難であった炎症性肉芽組織による肺野の結節性病変の一例
山家理司、成官腎行、西川圭一、石原 格、田村康二、高橋 渉、吉井新平
要旨:患者は74才の男性。左上葉気管支のsquamous cell papillomaの経過観察中、右肺に結節性陰影が出現した。画像所見から原発性肺癌を疑い気管支鏡下でのTBLBを施行したが診断が得られず、開胸生検を行ったが、病変は炎症性肉芽組織であった。病変の一部に石灰化した日本住血吸虫卵を認めたが、原因とは考えられず、炎症性肉芽をきたす他の主な疾患の所見もなく、原因は不明であった。
Key words: pulmonary nodule, granulation tissue, Schistosoma japonicum
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