山梨肺癌研究会会誌 第12巻2号 66-70(1999)
肺癌診療における腫瘍マーカーの測定意義
〜当院100症例の検討〜
金澤正樹,山家理司,大木善之助,西川圭一,石原 裕,田村康二,小澤克良,成宮賢行
要旨:原発性肺癌患者100症例について、血清SCC、CEA、NSE、CYFRA、ProGRP、SLXを測定し、肺癌診療に於ける腫瘍マーカーの測定意義について検討した。SCCとCYFRAは扁平上皮癌に、CEAとSLXは腺癌に、小細胞癌はNSEとProGRPに組織特異性を認めた。また、扁平上皮癌ではCYFRA、腺癌ではCEAが臨床病期を良く反映した。特にCYFRAは早期より陽性例を多く認め、早期診断の一助になると考えられた。腫瘍径との検討においては、扁平上皮癌ではCYFRA、腺癌ではCEA、SLXが良い相関を認めた。術前の腫瘍マーカーによる予後予測については、一定の傾向を認めなかったが、さらに症例収集が必要と考えられた。
KeyWords:TUMOR MARKER,LUNG CANCER,SCC,CEA,NSE,CYFRA,ProGRP,SLX,腫瘍マーカー,腺癌,腫瘍径,予後
本文ページです。見たいページをクリックして下さい。(解像度が低いため、鮮明な画像が必要な場合は原本をご参照下さい)
p. 66
p. 67
p. 68
p. 69
p. 70
目次・Contentsに戻る