山梨肺癌研究会会誌 第12巻2号 80-86(1999)

胸壁デスモイドの一例

松本春信,松原寛知,霜多 広,堤 正夫,石原重樹,並河尚二

要旨:胸壁デスモイドは非常にまれで本邦で30例程度の報告を認めるにすぎない。今回われわれは肺内浸潤を伴う胸壁デスモイドを経験したので報告する。症例は74歳,男性。右前胸部痛,同部の腫瘤を認め当院紹介となる。
 右第4肋骨前端を中心に10×10cmの可動性のない弾性硬の腫瘤と,胸部CTで胸壁腫瘤と連続する肺内結節性病変を認め,エコー下経皮針生検により胸壁デスモイドと診断した。第2,3,4,5肋骨を含む胸壁とともに腫瘍を切除し,可及的広範囲の胸膜切除と右肺上葉切除を追加した。胸壁欠損部位には縫合糸による格子と4重に重ねたマーレックスメッシュを併用する再建法を用いた。本症は局所再発が多く,今後厳重な経過観察が必要である。

key words:胸壁腫瘍,デスモイド,胸壁再建



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