山梨肺癌研究会会誌 第13巻1号 037-041(2000)
反復する肺炎の加療中にみつかった広範囲浸潤型肺癌の1例
平島奈緒子,三俣昌子
武藤ひろ美,萩原静香,雨宮さやか
有泉憲史,窪田健司,明石興彦,橋本良一
成宮賢行
要旨:同じ部位に肺炎を繰り返してるということで紹介された64才の女性の症例について検討した。左下葉切除にて得られた肺には広範囲に浸潤した高分化腺癌を認めた。臨床経過、喀痰細胞診等をretrospectiveに検討していくと、更に早い段階での気管支鏡などでの積極的検査が必要であったのではと思われた。今回のように同一部位に何度も繰り返して肺炎を起こすような場合、画像上でその部位の腫瘤影が明瞭でない時でも、悪性腫瘍との鑑別のために頻回の喀痰の提出や気管支の洗浄、擦過細胞診が役立つのではないかと考えられた。
key words : lung cancer, bronchopneumonia, cytology
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