山梨肺癌研究会会誌 第14巻1号 006-012(2001)

肺性肥大性骨関節症を合併した肺癌の1例

大木善之助、金澤正樹、西川圭一
石原 裕、田村康二
高橋 渉、吉井新平


要旨
肺性肥大性骨関節症を合併した肺扁平上皮癌の1例を経験した。症例は52歳男性。主訴は両膝・両側下腿の疼痛。胸部X線及び胸部CTにて左下葉に腫膚影を認め,病理組織診断は中分化扁平上皮癌であった。ばち状指を伴い,脛骨及び腓骨X線にて全周性に骨膜反応を認め,骨シンチグラムにおいて長管骨の皮質に沿う線状の異常集積を認めたため,肺癌に伴う肥大性骨関節症と診断した。原発巣切除後速やかな症状の軽減と骨シンチグラム所見の改善が得られた。

Key Word : 肺癌、肺性肥大性骨関節症、骨シンチグラム



本文ページです。見たいページをクリックして下さい。(解像度が低いため、鮮明な画像が必要な場合は原本をご参照下さい)

p. 6 p. 7 p. 8 p. 9 p. 10
p. 11 p. 12

目次・Contentsに戻る