山梨肺癌研究会会誌 第14巻1号 013-016(2001)

大腿骨頭内に転移を生じた肺癌の1例

山田明香、佐藤栄一、前川慎吾
渡邉寛、井手隆俊、浜田良機


要旨
症例は61歳の女性。歩行中に突然生じた左股関節部痛にて当科を受診。既往歴では、8年前にサルコイドーシス、1年前に肺癌と診断され、当院で左上葉切除術・リンパ節郭清術をうけた。当科初診時股関節の可動域制限を認め、血液所見ではCEAの上昇をみた。X線所見では、左大腿骨頭から頚部にかけて骨透明像、関節鏡視下生検術にて肺癌の骨転移と診断。放射線治療中に病的骨折をきたし、疼痛と関節機能改善の目的でカスタムメイド大腿骨頭置換術を施行した。

Key Word : 肺癌、転移性骨腫瘍、大腿骨頭



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