山梨肺癌研究会会誌 第14巻1号 026-030(2001)

肺癌放射線冶療のための呼吸同期(停止)装置の開発

栗山健吾、大西 洋、荒木 力
佐野尚樹、相川良人、舘田良仁


論文要旨
目的:呼吸換気量による呼吸同期(停止)装置を開発したので紹介する。
呼吸同期(停止)照射システム:本システムは、呼吸感知器、呼吸制御器、換気量積算計、制御信号発信器、呼吸モニター、医用リニアックで構成されており、患者の呼吸換気量により呼吸のモニタリングを行い、呼吸同期照射もしくは呼吸停止照射が可能である。りニアックの照射を同期させる呼吸の位相は任意に換気量を設定可能である。
問題点:本装置の換気量の感知には気体流量計を用いており、呼吸は完全な閉鎖回路で行われていないため、換気量の絶対量を反映していない。今後、換気量の絶対量をより正確に表示する方法の開発が必要性である。
結語:今後、実際に臨床上で使用し、その有用性について検討し、さらに改良していく必要がある。

Key Word : respiratory gated radiotherapy, active breathing control, ventilated gas volume



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