山梨肺癌研究会会誌 第14巻2号 069-075(2001)

肺Inflammatory pseudotumorの1切除例

宮澤正久、兵庫谷章、小山 洋
巾 芳昭、加藤邦隆、村松 昭
小澤克良
南部敦史
宮田和幸

要 旨
症例は39歳女性。生来健康。検診で胸部X線異常影を指摘され受診。胸部CT上、左S5に3cm大の境界明瞭なよく造影される腫瘤性病変を認めた。術前確定診断は得られなかったが、悪性病変を否定しきれないため手術適応とし胸腔鏡下に左S5を部分切除した。迅速診断で悪性所見は認められず、最終病理診断はinflammatory pseudotumor、fibrous histiocytoma typeとなった。
 Inflammatory pseudotumorは悪性化する場合や周囲臓器へ浸潤する場合があり、また肺癌との鑑別が困難な場合も多く、外科的に完全切除することか望ましいと考えられる。

Key words : inflammatory pseudotumor、fibrous histiocytoma type、 video-assisted thoracic surgery



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