山梨肺癌研究会会誌 第14巻2号 113-119(2001)

原発性肺小腺癌の病理学的検討−第2報−
(免疫組織化学的検討)

小山敏雄、芦沢正美、千葉成宏

【要旨】昨年の山梨肺癌研究会にて発表した小腺癌の病理組織学的検討に加え、本年はさらに免疫組織化学を施行した。
 径3cm以下の症例にp53を染色し、転移例8例のうち7例にp53陽性所見を得たことにより、p53は縮小手術に有用な情報を提供する可能性が示唆された。また、MIB-1(Ki-67)を染色し、この抗体は肺胞上皮の細胞質にぴまん性に染色され、かつ肺胞置換型の高分化腺癌に高率に陽性をしめすことから、肺腺癌では増殖能の指標というよりも分化を表わす可能性も考えられた。

【keyword】小肺腺癌、p53、MIB-1、Ki-67



本文ページです。見たいページをクリックして下さい。(解像度が低いため、鮮明な画像が必要な場合は原本をご参照下さい)

p. 113 p. 114 p. 115 p. 116 p. 117
p. 118 p. 119

目次・Contentsに戻る