山梨肺癌研究会会誌 第15巻1号 017-020(2002)

膿胸関連リンパ腫の1例

佐野圭太、山口 弘、大木善之助
西川圭一、石原 裕、久木山清貴

要旨:症例は73歳の男性。20歳頃に肺結核の既往がある。約3ケ月続く血皮を主訴に来院した。胸部レントゲンでは左に大きな慢性膿胸を認め、気管支鏡検査では舌区からの出血を認めたが可視範囲に病変は認めず、舌区の洗浄細胞診は陰性であった。胸部CTにて膿胸壁に接する腫瘤を認め、ガリウムシンチグラフィーでは同腫瘤にガリウムの強い取込みを認めた。CTガイド下生検にて悪性リンパ腫(diffuse large cell type)との結果が得られ、膿胸関連リンパ腫と診断した。放射線照射により腫瘍は著しく縮小した。

キーワード:慢性膿胸、悪性リンパ腫、CTガイド下生検



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