山梨肺癌研究会会誌 第15巻1号 021-025(2002)
当院にて最近経験した腫瘍最大径15mm以下の
末梢型肺癌手術例
榊原賢士、緒方孝治、平野竜史、西海 昇、堤 正夫、石原重樹、並河尚二
要旨
‘98年HRCT導入以後、末梢型小型肺癌の手術例が増加傾向を示しており、その検討を行った。‘98年1月から‘01年9月までの間、原発性肺癌手術例は133例。pt1症例は48例、そのうち腫瘍最大径15mm以下の症例は9例(18.7%)であった。平均年齢は65.3才、性別:男性6例 女性3例、組織型:腺癌7例 扁平上皮癌1例 小細胞癌1例であった。9例中8例は術前診断がつかず、開胸またはVATSでの摘出標本の迅速病理検査で肺癌と診断された。
Key words:peripheral small lung cancer, early lung cancer, limited operation
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