山梨肺癌研究会会誌 第15巻1号 035-041(2002)
左肺S6に同時発生した腺癌と扁平上皮癌の1例
砥石政幸、宮澤正久、兵庫谷章、小山 洋、巾 芳昭、
加藤邦隆、村松 昭
小澤克良、赤尾正樹
南部敦史
宮田和幸
要旨
症例は88歳男性。検診胸部X線写真上、左肺野に異常陰影を指摘され当院内科に紹介入院となった。胸部CTにて左S6に不整形の25mm径の陰影を認め、b・aからの経気管支肺生検にて腺癌の診断となつたαまた胸部cr上R近位の気管支血管東か肥厚して見え、別の結節の存在か疑ねれたか術前確定診断には至らなかった。左肺腺癌cT1N0M0の診断で手術を施行した。術中所見にてダの胸膜陥入を伴う腺癌病変の他に、B‘根部に別の病変を認めた。高齢であることを考慮じ、胸腔鏡補助下左%区域切除十肺門リンバ節サンプリングを施行した。術後病理組織学的診断にて、後者の病変か扇平上皮癌であることか判明した。両病変の連続性はみられず明らかに組織型を異にしており、腺癌と扇平上皮癌の同時多発肺癌の診断となった。同一区域内発生の多発肺癌の報告は非常に稀と考えられたので報告した。
Keyy words :肺癌、多発肺癌、腺癌、扁平上皮癌
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