山梨肺癌研究会会誌 第15巻2号 098-102(2002)
肺癌確定と病期診断のクリティカルパスの経験
今村里美、深沢 友、青柳恵子
小田切春代、土橋麗子
赤尾正樹、中村貴光、山口 弘
大木善之助、小澤克良
要旨:クリティカルパスは、医療内容を標準化し、効率的に医療を行うために考えだされたもので、アメリカで広く普及している.近い将来我が国においても医療費の定額支払い制度が導入されることが予想され、医療費の削減や入院期間の短縮のためにはクリティカルパスが必要になると考えられ、非常に注目されている.呼吸器疾患を主に扱う当病棟では、2001年8月に、肺癌が疑われ気管支鏡検査が必要な患者を対象に「肺癌確定と病期診断のクリティカルパス」を作成し、導入した.2002年4月までの9ヶ月間に38症例経験したが、チーム医療の推進・患者満足・在院日数の短縮等につながった.今後、今回よく認められたバリアンスをクリティカルパスに始めから組み込む(バリアンスの吸収)等クリティカルパスを改良していくとともに、診断確定後の治療のクリティカルパスを作成・導入していく予定である.
キーワード:クリティカルパス、気管支鏡検査、肺癌、病期診断
論文PDFファイル (387KB) はここをクリックしてください
Full Text PDF File (387KB)
目次・Contentsに戻る