山梨肺癌研究会会誌 第17巻1号 032-035(2004)
消失したgroud-glass opacity(GGO)の一症例
〜GGO病変に対する治療戦略〜
櫻井裕幸,水谷栄基,松原寛知,吉井新平,
松本雅彦
要旨:近年のCT 検査の普及・発達に伴い,小型の肺癌を発見する機会が増えてきた.たとえ小型の肺癌であっても進行病変であることも稀ではない.一方で,高分解能CTによる病変の質的評価によって,いわぬる“すリガラス濃度(ground-glass opacity;GGO)”を呈する肺癌は早期肺腺癌に相当するとみなされつつある.今回,我々はスクリーニングCTにて指摘されたGGO病変が経過観察中に消失した症例を経験した.患者は52歳,女性.左肺下葉切除後のスクリーニングCTにてGGO病変を指摘されるも1 ケ月の経過で病変はほほ消失した.本症例を踏まえGGO病変に対しては,まず刑事的変化を観察することが有用あると考えられる.
索引用語 - 高分解能CT,すりガラス濃度(ground-glass opacity;GGO),細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolarc carcinoma;BAC)
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