山梨肺癌研究会会誌 第17巻1号 056-061(2004)

CT画像上腫瘍径10mm以下の切除肺癌例の検討

大木善之助, 小野寺修一, 渡辺一孝, 小澤克良
宮澤正久
斉藤彰俊
宮田和幸
久木山清貴

要旨:腫瘍径10mm以下の小型肺癌の検討を行うため、当院の切除何よりCT画像上10mm以下を選択し同11-15mmの肺癌と組織型、患者背景、発見動機、胸部X線写真の所見の有無、CT所見、手術術式、リンパ節転移の有無について比較した。1999年5月から2003年8月の4年3ケ月の期間の当院における原発性肺癌手術例159例、その中で腫瘍径がCT画像上10mm以下は5例、11-15mmは20 例であった。CT画像上腫瘍径10mm以下の切除肺癌は、全例腺癌、野口分類TypeAであり、女性3例、男性2例であり、いずれもCT検診発見側で胸部X線写真の所見無く、CT所見は完全含気型、GGA比率100%であった。手術術式は1例を除き4例で縮小手術が施行され、部分切除3例、区域切除1例であった。

キーワード:小型肺癌、10mm 以下、CT 画像、GGA 比率



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