山梨肺癌研究会会誌 第17巻2号 093-096(2004)
肺癌(Stage I非小細胞癌)定位照射後の再発症例の治療経過と予後
田中史穂、大西 洋、小宮山貴史、寓利乃寛、
荒屋正幸、岡田大樹、佐藤葉子、荒木力
西川圭一
大木善之助
栗山健吾
論文要旨
stageI非小細胞肺癌に定位放射線治療を開始してから3年以上が経過し、定位放射線治療を行い6ヶ月以上経過観察した54例中14例に再発を認めた(26%)。局所再発6例中2例に胸腔内化学療法などの治療を行い、領域リンパ節再発6例中3例に放射線治療を行った。無治療の症例も含めて、再発後も比較的長期生存している。しかし縦隔リンパ節に放射線治療を行うと、放射線肺炎が重症化することもあるので注意が必要である。また再発症例背景としてT2、腺癌が多く、それぞれ34%、38%に再発を認めた。再発後の1年粗生存率は21%であった。再発例を減少させるためには、線量増加、adjuvant chemotherapy が必要であるかもしれない。
key words : stereotactic irradiation, recurrence
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