山梨肺癌研究会会誌 第17巻2号 097-101(2004)
消化器癌術後経過観察中に発見された原発性肺癌症例の検討
宮澤正久
小川玄洋, 塩澤秀樹, 望月靖弘,
巾 芳昭, 加藤邦隆
菱山千祐, 大木善之助, 小鐸克良
斉藤彰俊
宮田和幸
要旨: 1999年4月から2004年4月において消化器癌術後経過観察中に発見され、手術が施行された原発性肺癌症例15例を対象とした。消化器癌としては胃癌が最多で9例、大腸癌5例、HCC1例であった。発見動機は胸部CT8例、胸部X線5例、自覚症状2例であり、肺癌組織型は腺癌10例、扁平上皮癌3例、大細胞癌およぴ小細胞癌がそれぞれ1例であった。消化器癌手術と肺癌手術の間隔は最短6ヵ月、最長150ヵ月、平均52.9ケ月であり、同時性(間隔1 年以内)は3例であった。予後に関して死亡例は3例(肺癌死2例、消化器癌死1例)、他12例は消化器癌およぴ肺癌とも無再発で生存中であった。
キーワード : 肺癌、消化器癌、重複癌
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