山梨肺癌研究会会誌 第18巻2号 074-077(2005)

肋骨原発骨血管腫の一手術例

竹谷友里、松原寛知、奥脇英人、松本雅彦
岩佐 敏
土橋 洋

要旨:第2肋骨原発骨血管腫の一手術例について報告する。症例は74歳女性、1999年より胸部異常陰影を指摘され軟骨腫と診断され経過観察されていた。2004年の検診で増大認め、手術目的に当科入院となった。2005年2月14日肋骨腫瘍切除術施行。第2、第3肋骨を合併切除し、胸壁欠損部の再建を行った。病理診断は肋骨原発の血管腫であった。術後経過は良好で現在まで再発は認めていない。骨血管腫は全旨腫瘍の1%以下で、その中でも肋骨原発はきわめてまれであり、画像所見だけでは確定診断が難しいため他の腫瘍との鑑別が重要である。

キーワード:骨血管腫、肋骨腫瘍切除



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