山梨肺癌研究会会誌 第18巻2号 078-082(2005)
気胸を契機に発見され、興味ある画像所見を呈した
肺門型扁平上皮癌の1例
菱山 千祐 石井 康博
大木善之助 小澤 克良
宮澤 正久
加藤 聡 斎藤 彰俊
宮田 和幸
要旨:症例は66歳、男性2005年2月から血痰を認めるようになり、3月8日に右胸痛が出現した。3月16日に他院を受診し、レントゲンで右気胸、右肺嚢胞、右上葉無気肺と診断された。胸腔ドレナージで気胸は改善したが、右上葉無気肺が残存し、喀疲細胞診でclassVを諷め、精査目的で3月25日に当科紹介入院となった。気管支鏡検査で右上幹に腫瘤を認め、生検で扁平上皮癌と診断された。4月21日に右上乗切除、気管支形成術を行い、中葉発生のプラを認めた。肺癌に伴う気胸の発生機序として、腫瘍で右上幹が閉塞され、上薬の無気肺が生じ、中葉にある既存のプラが膨張し、破裂して気胸を起こしたものと考えられた。
キーワード:肺癌、気胸、ブラ
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