山梨肺癌研究会会誌 第21巻1号 019-023(2008)

ステージI小細胞肺癌2例の治療経験

宮木順也 相馬慎也 成宮賢行 千葉成宏
緒方孝治 橋本良一

要旨:小細胞肺癌は早期からの血行性転移、リンパ行性転移が多く、診断時点ですでに全身癌と捉えられ、外科治療は適応外との判断がなされてきた。しかし近年の化学療法の進歩に加え、TNM分類によるステージングとそれに基づく症例選択の結果、早期小細胞肺癌において外科治療と術後化学療法により長期生存が期待できることが判明してきた。ステージIと、IIの一部に関しては積極的に外科治療+化学療法が望ましいとの報告が多いが、化学療法施行のタイミングやその内容についてはいまだエビデンスは確立されていない。今回早期小細胞肺癌の集学的治療を行った2例を経験し、考察を含めて報告する。

キーワード:小細胞肺癌 外科治療 術後化学療法 予防的全脳照射



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